非常時を考えて、日常の業務を考える

 本を平積みにして、かなり高く積み上げていたところ、突然本の山がバランスを崩して一斉に私の頭の上へと落下した。一瞬の出来事であったが、咄嗟に私は頭をガードしたため、怪我もなく無事であった。もし、本の角が頭に直撃でもすれば、間違いなく出血して、ひ弱な私は失神してしまったことであろう。
 よくよく考えてみれば、本を平積みして保管しておくことは、相当に危険なことである。地震があれば、私は本の下敷きになることは間違いなく、部屋の中に風が吹くだけでも相当に危ない。今まで何もしてこなかったことが災いしているのであろう。これを教訓に、緊急に一企業として、災害時の対策と、災害時に速やかに日常業務が復旧できる策を講じなければならない。もし停電してしまったら、パソコンが起動できなくなり、大企業と違って、インターネット専業でしかも支店もないしましまブックスは災害時には収入が途絶えてしまうのだ。
 せめて、非常用の電源装置でも用意しておくべきか。いや。パソコンが起動できても、インターネット回線が復旧していなければ意味がない。しかも、郵便局が営業していなければ発送ができない。うむむ、自分ひとりでは何もできないのである。いかに日常の業務が色々な企業や人の力を借りて成立しているかが改めてわかった次第である。なにか、急に感謝の念が芽生えてきて、今日は非常に謙虚なしましまブックスなのであった。