男のロマン その2

週末から今日まで、出張買取や市場へ行っての仕入れなど、巷と違い連休も労働していたしましまブックス。そのような状況下に置かれても、男には忘れてはいけないことがある。否、決して忘れることができないものがある。それは、未知への挑戦であり、自分との闘いである。私の荒れ狂う魂は、常に闘いを求めているのだ。その理由を唯一言うとすれば、それが男のロマンだからだ。
先日、神奈川県の大和付近で知人と酒を呑んでいたら、うっかり終電車を逃してしまった。翌日は、朝早くから仕事がある。是が非でも帰らなければならない。駅の近くにはタクシー乗り場があり、タクシーが列をなして客待ちをしている。タクシーに乗れば楽に、しかも早く帰ることができる。しかし、私はタクシーには見向きもせず、歩き出した。何のために?それは、未知への挑戦だからである。暖冬とはいえ、夜はやはり寒い。それでも私は歩く。何のために?それは、私の魂が闘えと叫んでいるからである。足が痛む。それでも私は歩く。何のために?それこそが男のロマンだからである。決してタクシー代がもったいないわけではない。私をケチと呼ぶ女どもよ、おまえらにはわかるまい。
私は歩き続け、途中何度も挫けそうになったが、歩き始めてから約二時間、無事我が家へと辿り着くことができたのである。今回も私は勝利したのだ。万歳!