神奈川の会館展、いわゆる古書の即売会へ土曜・日曜と二日間参加した。他のお店の方々と交代でレジ番をしたのだが、よくよく思い出してみたら、直接お客様と接する販売をしたのは、約十年ぶりだったのだ。「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」という言葉、接客にブランクがあっても、意外とスンナリこの言葉が出てしまい、これは身体が覚えているということなのだろうと考えてみたりした。実は学生の頃の数年間、喫茶店のカウンターのアルバイトをしており、四六時中この言葉を発していたのだ。あの頃は、アルバイトなのに、お客様からよくマスターと勘違いされていたなあ、などと、レジの前に座りながら思い出してしまったのだが、肝心のしましまブックスの売上は・・・・、お恥ずかしい限りだったのである。