思うことと行動すること

 昨今は職場や自分の境遇などに不満を持っている人がとても多い。知人と話していても、大半が職場などへの不満を吐露する。私がカウンセラーのような感じになっていることがある。別に悪いことではないし、話すことによって少しは楽になるのならば、それはそれでいい。しかしながら、現状を、根本原因を変革しようとする意志が見えない人が多いのも事実である。一年経っても同じ不満を吐露する人も多い。その不満となっているものを変えようとしなければ、何も変わらない。自分が変えなければ、そして変わらなければ何も解決しないのである。あたりまえのことだが、このことを再認識しておかなければならない。
 不満を解消するには、まず思うことである。どのような状態や環境が自分にとって幸福な状態であるかを思うことである。ひたすら思い描くことである。そしてイメージが出来上がったら、一気に行動することである。イメージまではできる人が多いが、その後の行動を起こせないでいる人が多い。しかし、思っているだけではやはり何も始まらない。とにかく行動すること、ひたすらに行動することである。
 特に転職或いは独立、それから人との離散や集合をする場合、大きな決断を迫られることが多い。そして決断と行動にはものすごいエネルギーが必要である。体力の部分よりもマインドの部分でのエネルギーが必要である。それでなかなか決断が下せないこともあるだろう。その場合、今は眠ったふりをして、エネルギーを溜めておくしかない。エネルギーを溜めるには、かくありたい状態をひたすら思うことしかない。そして機が熟したら一気に行動に移すのである。
 思っているだけでは何も始まらないし、逆にむやみに行動するだけでも、自分にとって幸福な状態がわからないままでは、何も変わらない。強く思うことと行動すること。不満な現状を改変するにはこのふたつしかないのである。