夏のキャッチ・フレーズ

 インターネット古書店主は、他人からは結構ヒマな人種だと思われているらしいが、相反して、実際は労働時間が長く、労力がかかり、息をつく暇がない。最近は特に多忙であり、休みをとって遊びに行くことなど夢のまた夢である。結局、自営業は休んでしまったら、休んだ分だけキッチリ収入が減ってしまうのであるから、貧乏性の私としては休むことができない。それだけ生活に余裕がないということでもあろう。そのような時に、今年の海外旅行者数が数年ぶりに高いというニュースが流れて、まったくため息が出てしまった。しかし、こちとら商人よ。この期に応じて商売をしなければならないのである。熟考を重ねた結果、夏のキャッチ・フレーズを考えてみた。
「パスポート忘れても、古本忘れるな」「帰省の土産は古本を」「渋滞のイライラには古本を」「行く夏、来る古本」「ラジオ体操より古本体操」「男の夏、古本」
 うーん、夏と古本は、どうやらあまりピタッと合うものがないようである。やはり、夏の季節は古本ではないのかも知れない・・・・。