店主の古本買取日記

徒然なるままに・・・・店主の古本買取りや日常のあれこれです。

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 本の仕入れは、難しい。当店は仕入れの大半がお客様からの買取に依存しており、セドリもほとんどしていない。どこかへセドリに行っても、自分の好きな本ばかり買い込んでしまい、結局売れずに、在庫を抱えてしまうパターンがほとんど。ある程度は売れないと商売にならないので、売れそうな本を・・・と探していると、売れると思う本が見つからない。いや、売れる本など分からない。売れないと思っていた本が売れて、売れると思っている本が売れない。
 お客様からの仕入れも、これまた難しく、自分が求めている本を都合よくお売りいただけるわけはなく、何をお売りいただけるか、メールをいただくまではわからない。そして、当店にある程度合うものであれば買取らせていただくので、当店の新着本は何が出てくるかわからない。一応、文学、思想哲学、精神心理を三本柱にしているので、その路線の本を仕入れたいのだが・・・。
 先月までしましまブックスの総力をあげて「北杜夫特集」を開催していた。特集の条件としては、自分が楽しめることと、本の数が揃っていることである。私は以前から北杜夫が好きでよく読んでいたので、開催を決定したわけである。
 結果は、当店にしては良く売れた方であった。いちばん嬉しかったのが、北ファンのお客さんとメールのやりとりができたことである。熱い思いを語っていただいたり、新たな情報を教えていただいたり。しかし、残念なのが、探求書を教えていただいても、当店は組合に加盟していないので、なかなか探し出すことができなかったことである。何か仕入れルートを開拓しなければと痛感する。
 さて、そのようなわけで、次なる特集第二弾を考えている。前述したように自分が楽しめることが最初の条件である。「美人な作家特集」(女性のお客さんに差別だと怒られそうだな)「バツイチ作家特集」(少し無理があるかな)「一頁読んだだけで、読むのを止めた本特集」(売れるわけないか)「元気がなくなる本特集」(これも売れない)「眠たくなる本特集」(うーんどうだろ)「ラーメン屋が良く似合う本特集」(これは脈あり。ただ本をチョイスするのに時間がかかる。いずれ開催しよう)当店は本筋が純文学や研究書であるのに、私の考えるものは異質なものばかりで本当に困る・・・。
 このように、いろいろと思案していたわけであるが、先日、たまたま心理学関係の本をたくさんお譲りいただけたのと、私が以前から心理学に興味があり、それ関係の本を読んでいたので、あっさりと次回特集は「心理学」で決定。心理学は読めば読むほど奥が深く興味が尽きない。
 
 ただいま「心理学特集」に向けて準備中です。もう少しお待ちくださいませ。
 当店は、無店舗のオンライン古書店なので、「ご利用案内」のところに、お問い合わせはFAXかメールでお願いします、と記載している。なるべくそのようにしてもらいたいのだが、パソコンが扱えないお客さんからの電話などは、嬉しくて喜んで出ている。(外出している時がほとんどだけどね。なかなか私にはつながらないのよ。)
 ところが、最近、失敬なことに、しましまブックス宛に電話でのセールスが3件程あった。どれも、新聞の広告の営業電話で、新聞にしましまブックスの広告を載せないか?という趣旨のもの。ネットで販売しているところに、新聞の広告なんて、客層が違うでしょ。それにお金使うなら、ネット上で広告打った方が絶対に効果があるはずだし、ネット以外だったら、古書の専門誌に広告出した方がよっぽど効果があるはず。しかも、お問い合わせはFAXかメールでと記載しているのに、電話での営業。ほとんど、サイトを見ずに、そして何も考えずに営業しているとしか思えない。これでは仮に興味のあるはなしでも、聞く気がしない。損な営業方法だと思うのだが。
 しかし、営業は大変な仕事で、ノルマもあり、1%の可能性にかけて営業するものだから、気持ちはわかるし、せっかく電話をくれたのだから、せめてはなしでもと、私は営業相手に、出身地やら趣味やら、好きなタレントのはなしなど仕事と無関係なことを1時間以上もはなし、結局、広告はお断り。
 無駄な時間を付き合わせて、迷惑だったのだろうな。普通は客側の方が迷惑するはずなのだけど。営業さん、ごめんなさいね。だって、声がかわいかったんだもん。
 「しまさん、古本屋始めたんですか?」と後輩から連絡があった。どこかで噂を聞きつけたのか、たまたまサイトを見たのかはわからない。私が古本屋を始めた事は、知人・友人にはほとんど言っていないのだ。お付き合いで買われてしまうのが嫌なのだ。
「また、ヘンな事始めて。ほんと、おかしな人です」と後輩が言った。「また」という言葉で思い出したが、私は以前、大学院を修了してから、突如墓石清掃を始めた。理由は、旅立った先達への恩返しがしたいと思ってしまったからだ。この時も、この後輩は、「大学院まで出て、墓石清掃とは・・・・。おかしい人だ」と言っていた。結局、この時は、一年間で受注が3件しかこないで、商売にならなかった。
 以前の墓石清掃は、自分の範囲外だったように思うので、商売にならないのも、今から考えれば当然だ。しかし、今度は違う。自分が今まで勉強していた文学などと密接に関係がある古本。知識も多少なりとある。しかも自分が好きな本を扱うのだから、大丈夫だろう。そう思って始めたのだ。
 「ヘンな事をするのがしまさんの長所だから・・・」と心配気に、フォローのつもりか後輩が言った。
 ヘンと言われないように、これからしっかりと古本屋家業に精を出すしかない。
 本格的に開店してから、約3ヶ月が経過した。当店のホームページからの売上は、ざっと50冊。2日に1冊売れる計算である。この数字が良いのか悪いのかはわからない。あえて言えば悪いのだろう。売上の大部分を買取りにまわしている為、手元にはほとんど残らない。これは、出品数が今現在で約1000冊であり、数が少ないせいかも知れないし、商品のラインナップが、今やほとんど読まれなくなってしまった純文学や哲学を中心にしているからかも知れない。昨日の日曜日は、給料日後であり、期待していたのだが、さっぱり売れなっかった。商売に波があるのはわかっているが、さっぱり売れないと不安になり、サイトが見にくいのが売れない要因ではないか、とか、考えてしまった。
 とりあえず、「文芸」でひと括りにしていたカテゴリを、細分化してみることにした。「純文学」「外国文学」「推理・SF・エンターテイメント」「エッセイ」「対談・日記」「詩歌」である。こうしてみるとやはり純文学の本が飛びぬけて多い。やはり純文学は売れないものなのか? ただ、私は今まで、日本現代文学を研究してきた人間であり、唯一の強みなので、これをかえることはできない。頑固に売っていくつもりである。
 この細分化が功を奏すといいのだが、当店のサイトには検索窓があるので、あまり意味がないような感じもする。それに他のジャンルの本の数が少なすぎる。思い切って、純文学一本に絞ろうか。
 開店から3ヶ月、もう3ヶ月、まだ3ヶ月。そう、まだ3ヶ月なのだ。まだまだこれからだ。とりあえず、第一号のメルマガでもつくろうと思う。読みたい方は、メインページの右下よりアドレスを登録してくださいませ。
 今回のしましまな日々はなにやら弱気なものになってしまった・・・。
 まだ6月なのに、私の住んでいる横浜は真夏日である。しかし、電気代がもったいないので、クーラーは付けない。もっと売上が伸びなければスイッチをオンにすることはできないのである。なんという生活であろうか。窓からの風に頼っているのみなのだが、あまり風は吹かず、部屋にいるだけで汗が自然と身体の内側から滲み出てくる。ようやくカゼが治りかけているのに、また体調が悪くなってしまう・・・。
 そうなると、やはり咽が渇く。水道水を飲めばいいのだが、こういう時は炭酸の入った飲み物がどうしても飲みたくなるもので、近所にある自動販売機までコーラを買いに行った。お金を入れようと財布を見ると、小銭がなくて、千円札しかなかった。これを入れて、コーラーのボタンを押す。コーラが鈍い音を響かせて落ちてくる。同時に、おつりの880円がチャリン、チャリンとおつり口に落ちてくる・・・・・。その音がいつまでたっても終わらない。チャリン、チャリン・・・。おかしいと思い、おつり口を見ると、10円玉が止め処なく落ちてきているではないか。そのうち10円玉はおつり口から溢れ出す。チャリン、チャリン・・・・。
 結局出てきた10円玉は88枚、全部おつりが10玉で出てきてしまったのである。財布に入りきらず、ポケットにいっぱいの10円玉を入れてチャリン、チャリン音を響かせながら、私は家へと帰って行ったのである。

  日記をサイトにアップしようと前々から思っていたが、本の買取や商品アップに時間を追われて今日まできてしまった。そんな矢先に、運の悪いことにカゼをひいてしまった。これは早く治さなければと思い、かなり胡散臭いが民間療法の権威である、友人のK君にカゼの早期治療法を尋ねてみた。彼曰く、業務用で売っているトマトジュースを一缶(これがたまげる大きさ!)買って、全部飲み干す。次に、熱めの風呂に限界まで入り、汗を流す。これを2、3回繰り返して、後は寝るだけですぐにでも治るという。 

 早速、近所の食料品現金問屋へ行き、業務用トマトジュースを購入。風呂の温度は43度に設定。トマトジュースを飲んでみる。あまりにトマトジュースの量が多くて全部は飲めない。それでも無理して飲んでいたら、徐々に気持ちが悪くなってきた。これでは、逆効果だと思い、半分くらいで飲むのを止めて、いざ風呂へ。熱い・・・・。熱い・・・・。汗が顔から噴出する。15分ぐらい入っていただろうか。もう限界。風呂から出ると、眩暈がする。のぼせてしまったらしい。しかし、これに負けては、カゼは治らない。無理して、残りのトマトジュースを飲み干し、また風呂へ入る。・・・・、・・・・、おかしい。なにやらお腹が痛くなってきた。慌てて、風呂から出て、服を着るひまもなく、裸のままでトイレへ駆け込む。下痢だ・・・・。胃もムカムカする・・・・。最悪だ・・・・。

 今現在、まだカゼは治っていない・・・・。