オンラインの古本屋、特に一人で営業しているところは、店舗もなく、誰にも左右されず、時間が自由に使えると思っている方もいらっしゃるが、そうではない。本の清掃、梱包発送作業、買取の見積もり、出品作業、入金の確認、出張しての仕入れ、そして在庫の整理と、実は店舗よりも煩雑なのである。ただし、最低限の仕事さえ終わらせれば、あとは自由になるのだが、少しでも気を緩めると、売上が落ちてしまうので、そういうわけにもいかない。
　しかし、売上に目を瞑れば、サボタージュはできるわけであり、逆に言えば、相当自分を律していないと毎日の仕事をこなせないのである。ようするに、如何にモチベーションを上げた状態を保つかが仕事を進めるポイントとなる。
　ところが、ここ数日、どうも私のモチベーションが上がらない。実はしましまブックスは土曜も日曜も祝日も発送をしたり、出張買取へ行ったりしており、ほとんど休みがなくここ一年間過ごしてきたのである。そういえば、お正月にも発送したし、祖父の葬儀の時にもかかさずに発送した。そのような時ぐらい休めばいいのだが、注文が入ると少しでも早く本をお届けしたいと心が焦ってしまい、発送しないと気が休まらないのであり、日曜を休みにしようと思っても、その他に何もすることがほとんどないので、ついつい仕事をしてしまうのである。今まではモチベーションを高い状態のままで保っていたということであろう。また、私にとっては本を扱うのが最大の楽しみであり、喜びであるのだから、休まなくとも別に私は疲弊していないのであり、忙しい方がありがたいのである。
　問題は、先にも述べたモチベーションを如何に上げるかである。自営業をしている方や会社の経営者などの自分を律しなければならない方に尋ねると、大多数の方が、仕事が終わると、元気な人と話す機会をつくるそうである。元気な人と接していると、その人からエネルギーをもらえるそうなのである。なるほど、それは確かにその通りであるのかも知れない。これは早速実践するしかない。さて、これから誰と会おうか・・・・。