知人からメールが

 最近、私の周辺に、私がオンライン古書店をやっているという噂がいつの間にか広がり始めてしまった。前にも書いたが、私は友人、知人にしましまブックスを開業したことを公表していない。その理由は、お付き合いで買っていただくのが嫌だからである。ところが、いつの間にかまわりに知られてしまったのである。先日も、友人のS嬢から次のようなメールをいただいた。
「なにやってんの?いつの間に。君が売る本って、つまらなそうな本ばかりだねー。趣味が悪いねー。もっとおもしろい本を売りなよ。じゃないとあたしは買ってあげないよー」
 なんというメールであろうか。このS嬢は、本をまるきり読まない人なので、どうでもいい意見なのだが、当店の本がつまらないとはなんという発言であろう。自分に教養がないのを棚に上げて・・・・。教養ある人ならおもしろいと思う本ばかりなのに。まったく。
 また、友人のT君からも次のようなメールをいただいた。
「お前、サイト見たけど、なんかつまらないねえ。もっと盛り上げなくては、お客が喜ばないだろ。なんでもいいから仕掛けるんだよ。花火でも上げろ。ドカンとな。それに、キャンペーンガールを投入するってのはどうだ?俺がプロデュースしてやろうか。あと、エロい写真集はないのか?つまらん。実につまらん」
 このT君はイベント会社に勤めているので、ホームページをイベントと混同しているらしい。それにね、当店はエロい写真集は置きません!
 知人からはろくでもないメールしか来ない。しかし、当初私が思っていた、付き合いで買われてしまうという危惧は間違いだったようである。今の世の中、付き合いだけでお金を出す人などいなくなってしまったのか。少し、少しだけ寂しいような気がした。