横浜はもう桜の開花宣言をしたそうである。以前この日記でも、今年は開花が早そうであると書いたが、その通りになった。桜といえばソメイヨシノが一般的だが、ソメイヨシノは、江戸時代あたりに、オオシマザクラとエドヒガンを交配してつくられたものなのだそうである。新しい物好きな江戸っ子がこぞって植林をしたらしく、今では関東あたりであると、ソメイヨシノが多く見られるようになった。
 次に桜で頭に浮かぶものは、「花見」である。これも、江戸時代から庶民の間で一般的となったが、それ以前は貴族の遊びであった。近年は、会社や仲間などで恒例の行事となっているが、それに伴い、酒に酔って暴れる人や、騒音、ゴミなどの問題も顕著になってきたのである。本来は、桜の花の美しさを楽しむのが目的なのであるが、どうも最近は酒を飲むのが目的となってしまっている感がある。本来の目的である桜の美しさを堪能してほしいものである。
 だから私は一般的に桜の名所といわれている所へは行かないことにしている。騒々しくて桜を眺めることすらできない。一箇所にたくさんの桜が咲いている名所といわれている所よりも、一本の桜の木がぽつんと植えられていて、その木が見事に花を咲かせているような所の方が美しさを感じるのである。いつ頃に満開になるのか、楽しみである。