フレッシュな人たちへ

 街を歩くと真新しいスーツを着込んだ新入社員の姿がひと際目立つ。一目で新入社員だとわかってしまうから不思議である。別に着ているスーツが新しいからというわけではない。やはり、活き活きとしたオーラを放っているからであろう。
 私にもそのような時期もあったが・・・・、と思いながらフレッシュな人たちの姿を眺めていたが、よく考えると、そのような時期は私には無かったのである。最初に入った会社は小さな会社であったので、入社式などはなかったのであり、研修などもなかった。すぐ初日から実務であった。まわりからも、フレッシュマンとは見られていなかったようである。特に酷かったのが、入社試験の時である。試験前に私がトイレで用を足していると、これから入社試験を受ける学生たちが、「よろしくお願いします」などと私に挨拶をしてくるのである。どうも、その会社の社員と思われていたらしい。私も調子に乗って「おう、がんばれよ」などと言っていたのであるが、若者の輝きがないのか、フレッシュに見られた例が一度もないのである。
 私の話はさておき、新入生・新入社員諸君には次のことを伝えたい。人生は辛いことの方が多いが、それに負けずに精一杯生きること。そして、どうしても駄目になった時は、しましまブックスで売っている古本を読むこと。きっと明日への展望が開けるはずである。(これって単なる宣伝?)ともかく、諸君の奮戦を期待している。(なんとまあ、偉そうなこと!自分はどうなのだ・・・・、スイマセン・・・・)