7月は・・・・

 7月はあまり本が売れない。まわりの古書店の方たちも口を揃えて同じことを言う。どうやら、夏場は本が売れないらしいのである。やっと夏になったことであるし、これから元気よく行こうと思っていた矢先にこの低迷ぶりである。売上が順調なら憂いなく海へ行けるのになあ、と考えてしまうが、どうせ海は交通費ぐらいであとはお金がかからないから、まあ、いいかとも考えてしまう。どちらにせよ、天気がこう悪くては、海もヘッタクレもない。
 そのような感じで、ここ最近は誰にも会わずに必死で仕事をしている。素敵な夏を迎えられるように、今のうちにたくさん仕事をしておこうというわけなのである。けれども、仕事量と売上が比例しないのはこれ如何に。逆に落ちているではないか。夏は浮かれてしまう季節でもあるが、古本屋にとっては嫌な季節でもある。今年の夏も何処へも行かずに終わってしまうのか・・・・。