古本屋のイメージ

連休中は仕事の鬼平となったしましまブックス。土曜、日曜と連日の出張買取。買取が連続すると、次の日に備えて車の中の本を即日、運び出さなければならないので、夜までその作業が続く。秋の行楽シーズンといえども、遊んでいる余裕はないのである。
 車から本を運び出していると、通行人がその風景を眺めながら、「随分たくさんの本をお持ちですね。本がお好きなのですか?」と声をかけてきたので、「大好きです」と私は答えた。すると、「それは、それは」と笑いながら通行人は、通り過ぎて行った。
 それは、それは、実は、古本屋なのである。どうも私は古本屋らしからぬ風体をしているのかも知れない。古本屋のイメージとは、愛想のない、頑固おやじのイメージなのだろうか。それとも、大手チェーン店のようなアルバイトのにいちゃんのようなイメージなのだろうか。ともかく、まだ私には、古本屋の匂いというか、そのようなものが身体に染み込んでいないようなのである。