仕事が進まず

急遽、4月7日・8日に行われる神奈川組合の会館展へ参加することになった。大至急、数百冊の本を選んで、値札を貼らなければならない。どの本を会館展へ持って行こうかと、ごそごそと本の山を漁っていると、奥から、一本のワインが出てきた。ラベルを見ても横文字でどうもよくわからなかったが、薄れている記憶の中では、知人の結婚式かなにかでいただいた引出物のような気がして、そうだとするならば、意外と上等なワインなのかも知れない。ものは試しに飲んでみるしかない。
栓を開け、グラスに注ぐと、どうやら白ワインのようだが、褐色に濁っていて、ワイン自体がどろっとした重たい感じなのだった。勇気をふりしぼって恐る恐る飲んでみると、咽を通るワインの甘みが、しつこくもなく、淡白でもなく、今まで飲んだ中で一番、美味しいワインなのだった。これは、いける。きっと高級なワインに違いないと、調子に乗って飲み続け、チーズを冷蔵庫から取り出してむしゃむしゃと食べ、気がつけば一本空になっていた。当然、会館展用に準備しなければならない本の仕事はまったく進まなかった。今から徹夜で準備するしかない。間に合うかな? まあ、一杯飲みながら一番効率の良い準備の方法を考えよう。
会館展は、神奈川古書組合の会館で行われます。
4月7日(土)・8(日)10:00−18:00(最終日は17:00まで)
場所: 横浜市神奈川区反町2-16-10
会館展ブログはこちら http://blog.goo.ne.jp/kaikanten2007/