夏の風物詩

 高校野球とか、花火とか、縁日とか、夏を思わせるいわゆる夏の風物詩といわれるものがある。ふと、こういうものが無くなってしまったら、夏を感じなくなるのかな? と思ったが、そうでもない。今年の夏は、とにかく猛暑である。暑いだけで、十分に夏を感じる。感じるけれども、古本の仕事をしていると、あまり夏を感じる場面が少ない。夏だからとて、夏らしい古本が売れるとも限らず、あまり季節感がない。出張買取の時に汗だくで本を運搬する時ぐらい。出張買取の時の汗が、私の夏の風物詩。