部屋と古本と私

 ふたつの部屋に本を置いているのだが、そのふたつとも本でいっぱいになってしまった。ダンボール箱に本を入れたり、本棚を無理して購入したりで整理する努力はしているものの、片付かない。足の踏み場も慎重に選ばなければならないし、本に埋もれて寝ているので、地震でも起これば、私は確実に本の下敷きになってしまう。部屋の住人は本であり、収納されているものが私といったところ。しかし、煩雑ながら本に囲まれている生活は、案外悪くない。
 注文のあった本は、その本の山から探すわけだが、今のところ奇跡的にどこにしまったかを記憶しているので、最長でも5分もあれば探し出すことができている。年末になると、さらに買取も増えるはずなので、本の収納を今から考えねばならない。いや、考えるのは私の収納かも。