特集について

 先月までしましまブックスの総力をあげて「北杜夫特集」を開催していた。特集の条件としては、自分が楽しめることと、本の数が揃っていることである。私は以前から北杜夫が好きでよく読んでいたので、開催を決定したわけである。
 結果は、当店にしては良く売れた方であった。いちばん嬉しかったのが、北ファンのお客さんとメールのやりとりができたことである。熱い思いを語っていただいたり、新たな情報を教えていただいたり。しかし、残念なのが、探求書を教えていただいても、当店は組合に加盟していないので、なかなか探し出すことができなかったことである。何か仕入れルートを開拓しなければと痛感する。
 さて、そのようなわけで、次なる特集第二弾を考えている。前述したように自分が楽しめることが最初の条件である。「美人な作家特集」(女性のお客さんに差別だと怒られそうだな)「バツイチ作家特集」(少し無理があるかな)「一頁読んだだけで、読むのを止めた本特集」(売れるわけないか)「元気がなくなる本特集」(これも売れない)「眠たくなる本特集」(うーんどうだろ)「ラーメン屋が良く似合う本特集」(これは脈あり。ただ本をチョイスするのに時間がかかる。いずれ開催しよう)当店は本筋が純文学や研究書であるのに、私の考えるものは異質なものばかりで本当に困る・・・。
 このように、いろいろと思案していたわけであるが、先日、たまたま心理学関係の本をたくさんお譲りいただけたのと、私が以前から心理学に興味があり、それ関係の本を読んでいたので、あっさりと次回特集は「心理学」で決定。心理学は読めば読むほど奥が深く興味が尽きない。
 
 ただいま「心理学特集」に向けて準備中です。もう少しお待ちくださいませ。