マグロのシャーベット

 出張買取でお客様の家へ向かうべく、車を走らせていたら、回転寿司屋の看板が目に入り、早く出発し過ぎたために約束の時間までにどこかで時間を潰さないといけなかったので、その回転寿司屋へ入った。
 早速、回ってきた赤身を威風堂々とレールから取り、醤油をつけて口へ運んだが、口の中でマグロがシャリシャリ、ガリガリというではないか。(シャリシャリ、ガリガリといっても、ご飯と生姜のことではないよ。念のため。あくまでもオノマトペとして使っているだけだよ)ようするに、マグロが凍ったままだったのであり、まるでマグロのシャーベットのようだったのである。おそらく、赤身が何回転もすることを予想してこのような状態で出しているのだろう。けれども、冷たい寿司はおいしくない。他のネタも同様であった。自然解凍を待つには時間が足りなかったので、仕方なく、巻ものばかり食べて店を出たのであった・・・・。