古本屋の海外出張

15日、16日と連続して出張買取があり、忙しくてこの日記が書けませんでした。まずは、言い訳まで。

 11日から14日まで、出張でバンコクまで行って参りました。観光が真の目的ではありません。念のため・・・・。そもそも、バンコクには日本書籍を扱う古本屋が多く、日本人が経営しているお店もあり、その視察という訳なのです。日本であまり古本が売れなければ、市場を海外に求めるという極単純な発想からなのですが、これは前々から考えてはいたことなのです。たまたま、友人が他の人とバンコクへ行こうとしたところ、欠員が出たために私が誘われ、しかも、6月は航空券が安く、急遽バンコク行きが決定したという経緯なのです。
 バンコクにある伊勢丹には、日本の新刊書籍を売っているフロアがありましたが、日本の定価の約1.8倍にもなる価格で売られており、バンコクに駐在する日本の商社マンでもなかなか手が出ないだろうという印象でした。この様子ですと、販売価格を安くすれば、かなり古本の需要が見込まれるという計算が立つのですが、やはり現地に滞在している日本人向けであるということを考えますと、新しい日本の情報がほしいことは間違いなく、新しく出版されたものを如何に安く売るかということがひとつの鍵になるのでしょう。また、バンコクの古本屋さんも視察しました。店員さんが現地の方で、日本語が通じませんでした。これは、日本人スタッフを雇用すると、人件費がかかるからなのでしょう。
 結局のところ、今のしましまブックスでは、海外進出は無理であることがわかりました。現地法人の設立から始まり、現地での物件さがし、そして、店員の雇用など・・・・。煩雑であり、資金も必要であり、海外進出は二十年、三十年先の話しなのでした。どうも今回の出張は単なる観光になってしまったのかも知れません・・・・。