スーパー銭湯でのお説教

 最近はタイへ古本の視察へ行き、帰国した翌日と翌々日は出張買取があり、昨日も出張買取があり、自分では平気と思っていたものの、今頃になり疲れが出始めた。そして、未出品の在庫をなんとしても早くアップしなければ、機会損失となってしまうので、休む暇なく、働いている。このぐらい働かなければ、生活がままならないのだ。まるで、モグラの生活である。
 せめて疲れをとろうと、梱包・発送が終わった昼過ぎに、炭酸ガスのお風呂があるスーパー銭湯へ行った。平日昼間からお湯に入れるのが、自分で時間を自由に使えるこの仕事の良いところであるが、同時に、このようなことではいけないと、自分を律しなければならないのである。
 そこの売りである炭酸ガスのお風呂は、身体から炭酸ガスが血管の中に入り、その為に疲労回復の効能があるという。早速、入ると、肌がぴりぴりと刺激を受ける。いかにも効きそうな感じなのである。しかし、ふと、まわりを見渡すと、お年寄りばかりで、若い人は私だけなのである。以前にも平日の昼間にスーパー銭湯へ行ったことがあるが、同じような光景であった。これは、身をもって感じる少子高齢化かな・・・・、と思っていると、一人の老人が私に話しかけてきた。どうも、私が働かないでいる怠け者の若者だと思っているらしく、若いうちは一生懸命働きなさいとお説教をされてしまった。休む暇なく働いているのに・・。おとなしく聞いていたが、逆に疲れてしまった。一応、オンラインの古書店をしているとは説明したものの、あまり理解されなかった。もっとも、そのように思われるのも、平日真昼間のスーパー銭湯というシチュエーションを考えれば仕方のないことかも知れない。老人にお説教されないように、もっと一生懸命に働くしかないようである。