寒い夜に考えたこと

 古本の買取りに古本の整理、本の清掃に出品のための打ち込み作業、そして梱包と発送と最近はめまぐるしく働いている。大半が屋内に篭りっぱなしであり、まさに篭城していると言っても過言ではなく、友人にも会っていない。したがって、会話というものをまともに行っていない。そのおかげか、独り言が多くなってしまった。ふと、気が付くと、無意識のうちになにやら呟いているのだ。無意識であるから何を呟いているかは誰も知らない。そのような状況に置かれても、本が好きなもので、苦にはならない。
 店舗に比べてやはりインターネット販売は労力が必要なのであり、どうしても労働時間が長くなってしまう。時間に縛られないというインターネットならではの特権もあるのだが、「一週間ぐらいは注文分の発送だけして、あとは寝て過ごすべえ」などとサボると必ず、売上に影響が出てしまうのである。この文章を打ち込んでいる今現在、午前三時、真夜中である。そこまでしないと維持することが難しいのである。
 なるべく、労力を削減したい。そしてその分、お客様へ向けてなんだかのかたちでサービスを充実させたい。そのためにできることは、まず経費の削減である。削減した分利益が上がり、上がった分、労力を削減できる。そのような訳で、この季節、真夜中は結構寒いのだが、暖房をつけていない。
 ・・・・鼻水が垂れてきた。これはいけない。カゼでもひいたら逆効果である。しかし、他に削減する箇所があるのだろうか。そもそもインターネットでの販売はあまり経費がかからずに営業できるというメリットがあり、ただでさえ、ケチなしましまブックスであるから、これ以上経費削減など実は考えられないのである。したがって、現在の労力で如何に売上を伸ばすかを考えなければならないのであり、それをさらにお客様へのサービスの向上へと繋げなければならないのである。