名刺のこと

 名刺といえば、日本では江戸ぐらいから存在していたビジネスツールだが、最近は印刷技術が発達して、写真画像なども載せることができるようになり、会社によって色々な名刺がある。地味なものから派手なものまで、広告重視のものから、最低限度の情報しか載せないものまで、様々である。
 私も色々な方から色々な名刺を頂戴するが、その場は見ても、二度見るということがあまりない。ようするに、名刺は多彩にはなったが、どこか面白味に欠けるものが多いということなのである。
 だから、営業の名刺などは、相当面白くしなければ見てもらえるチャンスがないということになり、見てもらえなければ名刺のコストが無駄になってしまう。そこで、私は考えに考え、いくつかの名刺を思いついた。
 まず、「あぶりだし名刺」これは、みかんの汁などで名刺に情報を書いて、火であぶらないと、文字が出てこないというもの。何がでてくるか、愉しみがある。
 次に、「米粒名刺」確か、なにかのテレビ番組で、米粒に文字を書く人を見たことがあるのだが、米粒に自分の会社名や住所を入れるのである。小さいから持ち運びも便利。食用のインクで書けば、いらなくなった時に、炊いて食べることもできるというスグレモノ。いくつ貰ってもおいしいね。
 さらには、「白紙名刺」これは、会社名を記載する欄や住所を記載する欄だけ設けられており、渡した相手に、話をするなかで勝手にメモしてもらうもの。一度書いて貰えれば、記憶に残るかも。
 などなど、名刺にも工夫が必要な気がするのだが、いかがであろうか。