店は開けていてなんぼのもの

 明日より、新橋で古本まつりがあるので、本日は雨の中の搬入。そのため、朝の七時に家を出発しなければならなかった。朝に弱い私は、土曜日の店舗の営業時間を短縮しようか、休みにしてしまおうか、悩みに悩んだ。というのも、通常は夜の十二時まで営業しているので、遅刻せずに行けるかが心配だったのだ。
 夕方頃に、男性のお客さんがやって来て、コーヒーを飲みながら、「先週の日曜に来たけど休みだったね」と言う。
 そういえば、先週は出張買取で休みにしてしまったっけ。バイトを置くと人件費で赤字になること間違いなしの商売なので、人を置くこともできない。うーむ、すみません。こうやって、わざわざお越しくださるお客さんもいらっしゃるわけで、むやみに休むわけにはいかない。結局、そのお客さんは、古本も買ってくださり、本当にありがたや。そして、土曜は通常通り夜十二時まで営業することを決意。明日は明日。きっと平気さ。
 その決断が良かったのか、夜にもまた他のお客さんが来てくださり、これは開けていた甲斐があるというもの。やはり、店は開けていてなんぼのもの。
 本日も、搬入が終わり雨なので、新橋は早々に閉めてきて、お店を午後五時より開店。タイミングがいいのか、また、お客さんがやって来た。
 本当に開けていないと意味がないんだね。店舗というものは。