そーいえば

 手前味噌で恥ずかしくて、小さな声で言いますが、先月、ライターの田村康子さんとカメラマンさんが、お越しくださった時の記事が、リクルートが運営しているアントレnetの「先輩たちの独立事例集」に掲載されました。ケチな古本屋が、事例になるかどうか。悪い事例かも??

 そーいえば、お店に一人、高校生が来店して(もちろんお酒は飲みませんよ)、大学進学のために、論文を書かなければならず、どの参考文献を読んでいいかわからないような感じで、相談に訪れた。原稿用紙四十枚は書かないといけないそうだ。考えてみれば、自分が高校生の時には、そんな枚数書いたことなかったし、私がかつて在籍していた大学院にも、論文が書けなくて、一年留年した大先輩がいた。なるほど、それは、難しいわけだ。あれや、これやと、アドバイスをして、「また困ったことがあったら、いつでも来てね」と言ったけれども、大丈夫かしら。なんだか心配。
 「論文を教える程、難しいものはない」と、某大手進学塾にお勤めしている友人が言っていたことを思い出した。最近は、受験でも論文や小論文、記述形式の問題が多くなったそうだ。そして、「論文の力を伸ばすことができれば、その塾は、それだけできっと儲かる」とも言っていた。ふーむ、ふーむ、論文塾でも開けば、少しは生活の足しになるかしら・・・・・。
(本業である古本をどうこうしようとも考えず、こんなことを考えては、いけない、いけない)