オンライン古書店の休日

 オンライン古書店を営業していると、毎日が休みのようであり、毎日が仕事のようであり、仕事と休みがはっきりしない。休日でも家に居れば、メールでの問い合わせに対応してしまうし、逆に平日でも何もやることがなければ、本を読んだりしている。
 最近、「仕事のできる奴は、思いっきり遊んで、思いっきり仕事をする。遊び方がうまい奴は仕事もうまい」という話を聞いた。何事にもすぐに影響される軽率な私は、妙にその話に納得してしまい、自分も仕事と休日のメリハリをつけなければと考えた。
 10月8・9・10日と暦の上では3連休であることだし、メリハリをつけるいいチャンスである。早速、この3連休は思いっきり遊ぼうと思った。しかし、何をしていいものかわからない。とりあえず、人と会うことから初めて、そこで考えればよいではないか。電話やメールをするも、だれも相手にしてくれない。結局、誰一人としてつかまらなかった。
 そうなれば、一人で遊ぶしかない。一人の遊び方って・・・・、わからない。お金に余裕があれば、旅行でもと思うのだが、その余裕があるわけもなく、お金を使わずに遊ぶとなると・・・・、わからない。とりあえず、考えても始まらないので、午前中は、昨日に注文のあった本を発送した。うーむ、仕事をしているではないか。
 天気も悪いし、本当に遊ぶことがない。午後は、やはり遊ぶことも思い浮かばず、とりあえず、エアークッションなどの梱包材を買いに行く。これも仕事ではないか。いつの間にか時間が経過し、結局家でテレビを見て、夜は新書を100冊アップし、この「しましま日記」を打ち込んでいる始末である。
 嗚呼、私は遊びベタなのである。そして、「遊びができない奴は、仕事もできない」という言葉が頭の中に浮かぶ。違う、違うとその考えを振り払って、「自分は仕事が好きなだけなのだ」と慰める。
 まあ、いいさ。まだ、連休は2日ある。残り2日で今度こそ思いっきり遊ぶのだ。しかし、明日の予定も何もない・・・・。