節目の雪

 2月といえば、受験シーズン。何故か、受験日に限って都心は雪が降る。実はこの私が中学受験をした時も、大雪の日だった。雪のため交通機関が乱れたり、或いはモチベーションが下がったり、体調が悪くなったりで満足にテストを受けられなかった人もいたに違いない。そのおかげで、私は受かったのかも知れないと今でも思う。だから、私は雪が好き。
 私が成人式を迎えた時も、大雪だった。大雪でも私は綺麗なスーツを着て成人式へと行った覚えがあるのだが、最近知人が言うには、「お前は、ジーパンで来ていた」と言われ、本当のところどうだったのか記憶にない。人生の節目の度に雪が降った記憶があり、きっと私は雪男なのではないかと思う。
 今日も外は雪。きっと、今が何か人生の節目であるに違いない。けれども、それは誰にも、そして、私にもわからない。