一年間の感謝を込めて

 今年は私にとって変化の年であった。年明け早々に以前勤めていた会社に退職願を出し、二月には古物商免許を取得し、しましまブックス開業。三月いっぱいで退職のつもりで、後任の新しく入った女の子に引き継ぎをするも、四日目で辞められてしまい、退職が四月に延びてしまったのである。そのことについて社内では、この勤勉で真面目な私がセクハラをしたのが原因などと言う馬鹿者がいたが、まずありえないのであり、入社前の説明と実際が全く違うことや、残業代を会社が払わないことなどを知り、辞めたのである。辞める前にそう私に話してくれたので間違いないのである。そりゃあ、誰だって辞めるぜ・・・。失礼、余計なことを書いてしまった。
 七月あたりから古本が売れ始めたと同時に買取依頼も増え始めた。そして、少しずつではあるが、売上も伸び、今日大晦日をしましまブックスは迎えたわけである。しかし、売上が伸びたといえども、古本の売上などたかが知れているのであり、貧乏は相変わらずなのである。おせち料理は贅沢で食べられないが、せめてお雑煮は食べたい。立原道造全集 全6冊揃セットが売れたら餅を買いに行こうと考えている次第である。
 
 一年間、しましまブックスをご愛顧くださり、誠にありがとうございました。来年はより一層在庫の充実とサービスの向上を目指して行く所存でございますので、今後ともしましまブックスをよろしくお願い致します。皆さま、よいお年をお迎えください。