朝から辛い

 朝の六時に目が覚めた。いつもは起床することのない時間だ。なにやらおかしいと思ったら、頭がグラグラする。そして、きもちがわるい。それに気付くや否や、胃からこみ上げてくるものがあり、走ってトイレへ。嘔吐。嘔吐するもまだきもちがわるい。何故にこの俺が、朝突然にこのような仕打ちを受けなければならないのか! 何か悪いことでもしたのか! と考えていたら、昨日、ビールをジョッキで二杯、サワーをジョッキで二杯、日本酒大徳利三本、そして・・・・あとはどのくらい呑んだか覚えていないが、お酒を呑んだ記憶が蘇ってきた。そう、二日酔いなのだ。(これからちょっと汚い話になるので、嫌な方はここで読むのを止めてください)
 私の二日酔いは、一回目に胃の中のものを吐き、二回目に胃液を吐き、三回目に少量の血を吐いて、大団円を迎える。血を吐く時のきもちわるさは、尋常ではないのだ。本当に辛い。このときばかりは、天地神明に向かってもうお酒は呑みませんと誓ってしまう。治るとそのようなことはすっかり忘れて、また懲りずにお酒を呑んでしまうのだが。今回も、そのような流れで二日酔いは終了したが、辛かった。昼前に、未だに頭がグラグラしていたが、万難を排して郵便局へ行き、昨日の注文分を発送する。郵便局の局員さんが私の蒼白い顔を見て、怪訝そうな顔つきをしていた。
 そして、そろそろ昨年度の決算をしなければと記帳し始めるが、儲かっていない数字を見て計算するのは、これまた辛い。今年度の売上の不安が私を襲い、さらに頭がグラグラしてきた。赤い数字を見ると、またもや、きもちがわるくなってきたので、決算はまた後日行うことにした。嗚呼、辛い。