注文が集中する日

 古本を売っていて気付いたのだが、注文が集中する時期というものがある。道路の渋滞でもそうであり、これはどの商売でもそうであろう。通常は、やはり給料日後に注文が集中するのである。したがって、一月も二十五日以降期待していたのだが、逆に注文が僅かしかこない。一月は連続して売れていたのだが、連続記録も止まってしまい、またいつもの、もう二度と売れないのではないかという強迫観念に悩まされ、二月になってしまった。さあて、どうしたものかと思っていたのだが、一日、二日と注文が多く入り、安堵したところである。今回は月初に注文が集中したのである。
 今回のように、不思議に注文が集中する日が多々ある。二十五日以降の月末ならば、給料日後という共通性が見つかるのだが、それ以外の集中する日は、別に何の共通性も見当たらないのである。ユングのいうところの、集合的無意識によるものなのであろうか。これは調べてみると意外におもしろいかも知れない。