男のロマン・・・だと思う

 他のものと比べ、当たる確立が高いと騒がれていたサッカーのトト。6億円という額を聞いてしまうと、じっとしているわけにはいかない。そこに投じる金が家族の生活費であろうが、子供の給食費であろうが、男は勝負をしなければならない。その理由を唯一言うとすれば、それが男の熱き血潮だからであり、男のロマンだからだ。「明日の食費はどうしてくれる」女が泣き喚き、子供がお腹を空かして泣きじゃくる。私を外道と呼ぶ女子供よ。おまえらにはわかるまい。
 私は家中の金をかき集め、売り場へと走った。これで6億当たれば、全てがうまく行く。女子供に贅沢をさせてやることができる、全てはそのための勝負なのだ・・・・・。


 そこまでドラマチックではないが、やはり6億と聞いてしまえば、どうしても血が騒いでしまう、しましまブックス。浮世の戯言とはわかっているものの、ついつい50口購入してしまった。15,000円の投資である。結果は言うまでもなく惨敗。嗚呼、その15,000円で何が買えたか・・・・・。ロマンを買ったということで、自分を慰めるしかない。