こんな時代の過ごし方

 米国では、インディマックに対してペイオフを発動したり、ファニイメイとフレディマックが駄目になったり、もはや金融は大混乱である。欧州の金融も騒ぎはじめている。金融機関の倒産はまだ続くだろう。それらの債権をかなりの額抱えている日本に飛び火するのは時間の問題である。おそらく日本も近いうちに失業者が増大するだろう。
 物価高に不景気。そしてインフレ。要するに、我々庶民は不景気で悲鳴を上げていても、世界にはお金があまっているわけだ。そのお金も結局はゼロ金利で垂れ流しにしてきた日本発のものである。それに拍車をかけての金融システム崩壊は、デリバティブなどで今まで滅茶苦茶やってきた金融屋の連中のせいである。この戦犯を探すことはできても、この大混乱を収束させるには、我々庶民ではどうしようもない。強くて賢い政治のトップが必要であるが、今の日本では期待できない。
 物価が上がっても、給与は上がらない。現金でお金を持っていても、インフレで目減りしてしまう。株も駄目、不動産も売れない。なにをやっても駄目な時代に我々庶民はどう過ごせばいいのだろうか。
 株式などの投資は、他人まかせなわけだ。他人に投資して、他人に頑張ってもらって、おこぼれに預かる。お勤めにしても、労働力は提供するが、やはり会社まかせという部分がある。結局、今の時代、他人まかせは通用しないということである。お金をどこに持っていっても損する時ならば、お金は使うしかない。使うお金の投資対象を他人ではなくで、自分にするしかないのである。
 どこか、勉強できる機関へ通って、専門の知識を身につける。最終的に頼れるのは自分の直感、感性であるから、感性を磨きにどこか遠くへ出かける。次の時代をリードしそうな人に直接会いに行って、話を聞く。などなど、次の時代へ向けて、自分を高めるためにお金は使うべきなのだ。
 とにかく、ここ数日は異常な暑さで体調がおかしくなっている方が多いのではないか。暑い日は、どこか涼しいところで本を読むのが一番である。本を読んで各種の専門知識を身につける、或いは、小説などを読んで自分の感性を磨く、しかも本は意外と安価にそれらを達成することができる。自分への投資としていいものである。是非、今年の夏は、本を読んで過ごしてみてはいかがだろうか。(うーむ、結局本を読もってオチになってしまった。だって古本屋だもん・・・・・)