年末ジャンボ宝くじは買わなかったのだ

 今日は一件古本の出張買取へ行った。今までは東京都内が多かったのだが、しましまブックスが所在する同じ相鉄沿線である。近くだとやはり嬉しいものである。そこのお客様に、またまた、お茶を出していただき、親切にしていただいた。どうもありがとうございます。このようにお茶を出していただいたなどと書くと、何かお茶を強要しているようであるが、そのようなことはないので、買取依頼の皆様、おかまいなくどうぞ。
 さて、今年も年末ジャンボ宝くじが発売されていた。実は私は博打が好きな方なのである。先日、宝くじ売り場の前を通りかかるとやはり血が騒いだのであるが、今の私は、みすぼらしい古本屋であっても一応は個人事業主なのであり、経営者である。経営者たるもの、確率が低く、利潤を生み出す可能性がないものに投資などしてはならない。私は宝くじ売り場の前で三十分程悩んだが、購入せずそこを立ち去った。
 そして、さすがはしましまブックス代表であると自画自賛しながら、居酒屋へ行き自分に乾杯。この私も意志が強くなったものである。昔であれば、間違いなく宝くじを購入し、そして、はずれていたことであろう。驚くべき成長である。ご機嫌で酒を飲み、料理を食べ、お会計をすると、いつの間にか三千円を超えていた。うむむ、焼酎のボトルを入れたのが高くついたのであろう。
 そのように三千円を使うなら、宝くじを購入し、三億円の夢でも見た方がよかったかも知れないと思う人もいるであろうが、その日暮らしの古本屋には、今日のパンの方が大事なのである。けれども、正直なところ僅かばかり後悔の念も私の中に存在するのである。それが今日も私の中に引っ掛かる・・・・・。
 せめてもう少し確率の高い競馬でもやるか。そういえば今週は川崎競馬が開催中だったっけ。