飽きっぽいのかそうではないのか?

 ネットオークションで古着を販売しようとした私の友人がいるが、二ヶ月もたたないうちに辞めてしまったとのことである。結局、オークションではブランド品以外はあまり売れないそうであり、友人はまったくの素人なので、そのブランド品が本物かコピーかがわからないそうである。商売は三年続けてみないとわからないものであるが、その友人はすぐに飽きてしまったそうである。そして、「おまえはネットで古本屋をやっていて、よく飽きないな」と私に言ったのである。
 そう言われてみたものの、自分は飽きっぽいのかそうではないのか、どうもよくわからないのである。オンライン古書店の日常などは甚だ単調で退屈なものであり、大して儲かりもしないのであるが、ここまでしましまブックスを続けてきたという一応の実績から見ると、気が長いのかも知れない。人間関係で考えても、友人の数は多くはないものの、どの友人ともかなり長くお付き合いしている。しかし、私は身につけるものはすぐに飽きてしまうのである。特にメガネなどはコロコロと買い替えてしまうし、気分次第でコンタクトレンズを装着する。時計もいつも身につけているせいかすぐに飽きてしまうのである。考えれば考えるほど飽きっぽいのかそうではないのか、よくわからないのである。
 自分の傾向を正しく知ることができれば、そこから今後の行動を導き出すことができるのであるが、どうもよく自分というものがわからないのであり、「汝自身を知れ」という言葉が重たく私に圧し掛かってくるのである。